マジソンズとは、アーサー伴ちちはるお岸田裁月の3人により構成されるユニットである。
 活動分野は主に音楽であるが、ビデオや出版物等、様々なメディアの作品を残している。
 結成は古く、1984年であるから既に15年以上にもなるが、そもそもの結成からしてが実にいい加減なものであり、途中に5年以上ものブランクがあるので、実動はせいぜい1年くらいのものである。
 当初は10人以上の大所帯だったが、4年目くらいに現在の3人に落ち着く。その3人がどうしてこれまで仲良くやってこられたかというと、ヴィジョンがまったく違うからに他ならない。アーサー伴は愛と勇気、ちちはるおは笑いとお色気、岸田裁月は怪奇と戦慄を得意とし、接点がまるでない。つまり、共通の方向性というものがまるでないのであり、だからこそ、 多くのバンドの解散原因である「方向性の違い」というものが生まれなかったのだ。
 彼ら3人の接点は、唯一「くだらないことが好き」ということに尽きるだろう。(文責・岸田)


アーサー伴

 東京国立に生まれる。
 幼少の頃はIQ200を測定し、田宮二郎司会の「クイズ・タイムショック〜夏休み天才少年スペシャル」で優勝するなど、将来を嘱望される。また、非凡な運動神経を発揮し、健康優良児に推薦されるなど、犯罪者のような経歴を持つ。幸い20歳近くになると、例に漏れず「ただの人」となり、現在に至る。
 趣味は絵本創作とソウル・ミュージックを愛する。
 芸名のアーサー伴は、「朝から晩まで」に掛けてあるとも、高校時代に所属していた野球部でキャッチャーをやっていたことから「巨人の星」の伴宙太からつけたとも言われている。(文責・伴)


ちちはるお

  昭和40年10月10日、東京都台東区に生まれる。
 幼い頃から芸術的才能に秀で、特に音楽においては抜群の歌唱力を誇っていた。が、ある日、「ちゃんと歌うこと」を恥と思うようになり、わざと音程をはずして歌う歌唱法を体得。現在に至る。
 文筆方面でも小学生の頃、「俳句を作りましょう」と言う授業の中で、1時間に40もの俳句を作り、「紙の無駄遣い」との異名を取った。
 が、何と言っても特徴はルックスである。容姿端麗、眉目秀麗。わかりやすく言うと、金城武を渋くした感じの甘いマスクは、その美しさにおいて空前絶後である。
 現在独身。花嫁募集中!。(文責・ちち)


岸田裁月

 東京向島生まれ。
 幼少の頃から玉ノ井バラバラ事件、恐怖の心霊写真集、犬神家の一族、アフタヌーンショー、ウィークエンダーに親しみ、長じて怪奇と戦慄のエキスパートとなる。
 趣味は奇物蒐集。
「岸田」は、もちろん「血を吸う眼」の岸田森からきている。
「裁月」は、別に深い意味はなく、ただ探偵小説家の筆名(大江春泥とか久生十蘭とか大下宇陀児とか)の胡散臭さに肖っただけである。 (文責・岸田)