ボディ・バッグス
BODY BAGS

米 1993年 94分 TVM
監督 ジョン・カーペンター(第1話、第2話)
   トビー・フーパー(第3話)
出演 ジョン・カーペンター
   ロバート・キャラダイン
   ステイシー・キーチ
   デヴィッド・ワーナ−
   デボラ・ハリー
   シーナ・イーストン
   マーク・ハミル
   ツイッギー
   サム・ライミ
   ウェス・クレイヴン
   ロジャー・コーマン
   トビー・フーパー


 ジョン・カーペンターが製作した『トワイライト・ゾーン』スタイルのTVムービー。とにかく、自らホスト役を務めるカーペンターがはっちゃけている。
「あれ?。この人、こんなに陽気だったっけ?」
 と我が眼を疑うほどのはっちゃけぶりだ(左写真)

 その他のキャストも、TVムービーにしては異常に充実している。

 第1話は、深夜のガソリン・スタンドを舞台にしたサイコ・スリラー。殺人鬼に扮するのは『ナーズの復讐』のロバート・キャラダイン。御存知キャラダイン一家の末っ子で、キチガイ演技には定評がある。
 そして、ヒロインにちょっかい出すスケベ親父役にウェス・クレイヴン。更に、サム・ライミが屍体役でちょびっと出演。おい、カーペンター。ライミにも演技させたれよ。


 第2話は、頭髪が薄くなり始めているステイシー・キーチが悲惨な目に遭うブラックコメディ。その恋人役が誰かと思ったらシーナ・イーストンで、
「なんでやねん」
 と画面に向かってツッコんだのは私だけではない筈だ。
 そんな禿キーチに植毛する胡散臭いドクターがデヴィッド・ワーナ−で、看護婦が誰かと思ったらデボラ・ハリー。
「なんでやねん」
 と画面に向かってツッコむと同時に、
「もうオバハンやんか」(左写真)
 と嘆いたのは私だけではない筈だ。

 第3話は一転してシリアスなサイコ・ホラー。ルークことマーク・ハミル扮する野球選手が自動車事故で失明し、眼球の移植手術を受ける。ところが、主治医がロジャー・コーマンだったものだから、ルークは悲惨な目に遭うのであった、という物語。ルークの妻役が誰かと思えばツイッギーで、
「なんでやねん」
 と画面に向かってツッコむと同時に、
「さっきからシーナ・イーストンにデボラ・ハリーにマーク・ハミルにツイッギーて、ワシが今見ているのは『あの人は今?』かい」
 と呆れたのは私だけではない筈だ。

 最後にはトビー・フーパーが出て来てカーペンターを解剖する。邦題を『懐かしのあの人とゲテモノ監督がゾクゾク登場!/われらボディバ〜ッグス!!』とでもした方がいい1本である。


 

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