4Dマン 米 1959年 85分 |
この映画はかつて小学校低学年の頃にNTV系「土曜洋画劇場」で観たことがある。(放映題はたぶん『SF4次元のドラキュラ』) で、そんな増田貴光の解説によれば「SF版吸血鬼」である本作、初見の当時はかなり怖かった。ところが、後に江戸木純が『怪談壁抜け男』というバカなタイトルでビデオ化した際に見直すと、なんともはや、実にこれがスットコドッコイな作品なのであった。 |
放射能の研究をする兄博士のもとに、ボンクラの弟博士が転がり込む。彼は実験に失敗して、研究室を全焼させてしまったのだ。その実験の内容はというと「電気を利用した壁抜け」という誰が聞いても疑似科学。兄博士は取り合わず、 なんとも情けない物語である。 |
ラストもかなりの噴飯物だ。 なお、兄博士がフィアンセにチューをするシーン。腹を撃たれると兄博士は「うわっ」と仰け反る。その時に、彼の口元に光る筋が見えた。スローで再生してみると、それは確かに「よだれの糸」であった(左写真矢印部)。糸が張るほど真剣にチューをする兄博士の熱演ぶりには感動させられた。 |