モンスター・パニック/怪奇作戦
EL HOMBRE QUE VINO DE UMMO
(a.k.a. LOS MONSTRUOS DEL TERROR, OPERATION TERROR)

スペイン=西ドイツ=イタリア 1970年 87分
監督 トゥリオ・デミケリ
脚本 ハシント・モリナ(ポール・ナッチー)
出演 マイケル・レニー
   カリン・ドール
   クレイグ・ヒル
   ポール・ナッチー


 これはサンドラ・ジュリアン氏からの御進物。厳密には侵略SFだが、スペインが誇る(というほどでもないのだろうが)狼男俳優ポール・ナッチーが自身の当たり役ワルデマー・ダニンスキーに扮しているため、この項で紹介しよう。
 欧州のトンデモ界ではお馴染みのウンモ星人たった一人で地球を征服しにやって来る。ウンモ星が間もなく氷河期に入ってしまうため、全宇宙で唯一環境の似ている地球への移住を企んでいるのだが、そんな一大事にたった一人て。しかも
、その手段が「モンスターを放ってパニックを巻き起こし、地球人の自滅を目論む」という小学生の作文のような低能で、まるでエド・ウッドの『プラン9』である。どこにもいるんだね、同じようなことを思いつくバカが。(そのバカは脚本も担当したポール・ナッチー)。ウンモ星人は洗脳した地球人をコキ使って、吸血鬼、フランケンシュタインの怪物、ミイラ男、そして狼男ダニンスキーを甦らすも、ダニンスキーが愛に目覚めて反抗し、ウンモ星人の計画は頓挫。ウンモ困っちゃう〜というくっだらねえ物語だ。再見しながら「こんな映画を喜んでいるようじゃダメだ。北方領土は還って来ない」と改心した次第。明日からは頑張ろう。頑張って生きて行こう。


↑ポール・ナッチーのええカッコしい映画である。


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