世界猟奇地帯 伊 1966年 |
「1000ミリの超望遠レンズがはじめて覗いた世界の恥部!」 と、なにやら物々しい宣伝文句が躍るが、蓋を開けばなんのことはない、単なる「盗撮映画」である。「度胸がないので遠くから超望遠レンズで撮りました」ということであり、自滅を覚悟で特攻したマーシーの方がよっぽど男らしい。しかも、そのほとんどが「やらせ」である。例えば、こんな具合。 ここは京都に「数十軒もある」という「マッサージ・パーラー」。客の白人男性が、壁に貼ってある「スペシャル」を注文すると、出てきたのは「おスペ」ではなく「悶絶タマゴ責め」だった(左写真)。 こんな調子でダラダラと「ほのぼのエロス」映像が続き、最後にようやくこの映画のハイライト、「レバノンでの奴隷売買」の大スクープが登場するが、この映像、ロケ地が前半に登場した「ブードゥーの秘密儀式」と同じある。 「♪あきれて〜ものが〜いえな〜い」(RCサクセション) |
備考 |
監督は『アニマル』シリーズや『ラブ・キャンプ7』といった「セクスプロイテーション」で名を馳せたR・L・フロスト 。『Mr.オセロマン』もこの人だ。 |
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