ギャラクシー・オブ・テラー
GALAXY OF TERROR

米 1981年 78分
製作 ロジャー・コーマン
監督 B・D・クラーク
特撮 ジェームズ・キャメロン
出演 エドワード・アルバート
   ロバート・イングランド
   シド・ヘイグ
   グレイス・ザブリスキー


 ロジャー・コーマン製作による安直な「エイリアンもどき」である。ただ『禁断の惑星』を加味したことで、他の「エイリアンもどき」(例えば『クリーチャー』とか)とは一線を画する作品に仕上がってはいる。

 或る惑星で遭難した宇宙船の救助に向かう主人公たち。彼らを待ち受けていたものは、巨大なピラミッドと、得体の知れない怪物たちであった。
 と、大体のあらすじは『エイリアン』と同じであるが、異なるのは「安さ」だけではない。怪物たちの正体である。
 実はこのピラミッド、かつてこの惑星に住んでいた人々の肝試しのためのお化け屋敷で、恐怖心を実体化する装置だったのだ。つまり、怪物など存在せず、救助隊一行は勝手に怯えて死んでいっただけだったのである。


 例えば、虫が苦手な女隊員は、巨大なウジ虫に犯されて絶命する。
ちゃんと衣服を脱がして犯すあたり、さすがロジャー・コーマンである。観客が何を見たいのかを知り尽くしている)
 猜疑心の固まりのような男(ロバート・イングランド)は、もう一人の自分と対決する羽目となる。
(自分も信じていなかったってことか?)
 閉所恐怖症の女隊員(グレイス・ザブリスキー)は、狭い所で触手に縛られて、アタマをグチャリと潰されて絶命する。
 なにしろ恐怖心が実体化した怪物たちなので、本当にグチャリと潰すのだ。たかがお化け屋敷で死んでいく主人公たちが、本当に不憫でならない。

 なお、本作の特殊効果を担当したのは、下働き時代のジェームズ・キャメロンである。


関連人物

ロジャー・コーマン


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