ストレンジ・インベーダーズ
STRANGE INVADERS

英 1983年 89分 カラー
監督 マイケル・ローリン
出演 ポール・ルマット
   ナンシー・アレン
   ダイアナ・スカーウィッド
   ルイーズ・フレッチャー


 とってもストレンジな映画である。あの『エクストロ』の逆バージョンと云えよう。「父帰る」ならぬ「母帰る(実家に)」の物語だ。「夫婦ものSF」という新境地を切り開いたという意味では画期的だが、如何せん、中身がヘロヘロなので「変な映画を見ちゃったよ」という印象しか残さない。

 主人公チャーリーのもとに突然、別れた妻が訪れた。母親が死んだので娘を預かって欲しいという。しかし、待てど暮らせど娘を引き取りに来ない。不審に思ったチャーリーは妻の実家を訪ねるが、そんな家はないという。そんなわけはないと町を探して回る彼を、唐突に宇宙人が放つレーザー光線が襲う。ミステリー仕立ての物語が突然、安物のSFへと塗り返られてしまった。

 種を明かせば、この町は宇宙人に侵略されていて、元妻も宇宙人。そろそろ帰還の時期がやって来たのだが、娘は地球で育てたいという親心が元夫を巻き込むことになった、というワケが判らない物語。ラストで母が素手からレーザー光線を放ち、捕らえられた娘と元夫を助けるシーンは「マヌケ美」で溢れていて、感動の嵐である。


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