宇宙から来たツタンカーメン
TIME WALKER

米 1982年 83分 カラー
ビデオ題『宇宙からのツタンカーメン』
製作 ディミトリ・ヴィラード
   ジェイソン・ウィリアムズ
監督 トム・ケネディ
出演 ベン・マーフィ
   ニナ・アクセルロッド
   ケヴィン・ブロフィ
   ジェームズ・カレン


『ザ・ダーク』と並ぶ「最後で台無し」の範疇の一本。84年11月に日曜洋画劇場で放映され、視聴者を唖然とさせた。マスコミも以下の通りに絶賛しておる。

「ある人はラストのハチャメチャさに怒り、またある人はそのアホさ加減にニンマリ...。いずれにしろ一部で大評判になった作品である。ラストで笑うか怒るか、その反応によってC級映画に対するマニア度が測定される。これはそんな映画だ」

「ラストで唖然とするか、大受けするかは好みの分れるところだが、見た人が『いい』とは云わないが、口を揃えて『あれはすごい』と言うだけのインパクトを与えてくれることだけは事実だ」


 或る古代遺跡からミイラが発掘された。その石柩には緑に輝く巨大な宝石が埋め込まれていた。欲を出した考古学部の学生がこれをガメてしまう。で、古物商に売ったり、恋人にあげたりする。ところが、これに怒ったミイラが突然動き出し、人を次々と殺しながら宝石を集めてまわる。
 と、物語は古典的なミイラものとして進行するが、宝石をすべて回収したミイラは唐突に宇宙人に変身してしまう。そして、友好的に握手を求めた博士を宇宙に連れ去り、「つづく?」のテロップ。
 なんだこりゃ?。
 今までの大殺戮をすべてうっちゃり、いきなり『未知との遭遇』になって終わってしまうのであった。


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