ディープ・スロート
DEEP THROAT
米 1972年 62分(日本公開:1975年)
監督 ジェラルド・ダミアーノ
出演 リンダ・ラヴレイス
ハリー・リームス
よくこんなのを日本で公開したと思う。チンポコを喉の奥まで入れることの出来る技術を持った女(リンダ・ラヴレイス)がその妙技を見せることだけが目的の映画であり、その肝心の部分が日本では見ることが出来ないわけだから、鑑賞する意味がまったくないのである。当時、スクリーンで観た北島明弘氏は「カット、ぼかし、トリミングとあらゆるテクニックを使って隠しており、オリジナルからは程遠く、興奮するよりも苦笑、絶望、退屈するのみだった」と述べている。そりゃそうだろう。
本作で一躍有名になったリンダ・ラブレイスは、後に反ポルノの急先鋒に鞍替えした。喉でイカせるテクニックは、無理矢理に売春婦をやらされていた時代に身につけたもので、下の口の貞操を守る手段だったというから泣けてくる。
巨砲ハリー・リームスも有名になり、ジョン・ホームズと並ぶハードコア黎明期の代表的なおちんちんとなった。78年には東映に招かれて『生贄の女たち』に出演している。監督は日本版『ディープ・スロート』の構成を担当した山本晋也である。
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