ゾンゲリア
DEAD & BURIED
米 1981年 94分
監督 ゲイリー・A・シャーマン
脚本 ダン・オバノン
ロナルド・シャセット
出演 ジェームズ・ファレンティーノ
メロディ・アンダーソン
ジャック・アルバートソン
リサ・ブロント
ロバート・イングランド
不可解な連続殺人事件を捜査する田舎町の保安官、死者が続々と蘇っている驚愕の事実を突き止める。屍体再生の美学に見入られた葬儀屋のじいさんがブードゥの呪術をもって蘇生させていたのだが、実は.....。
ダン・オバノンの脚本によるドンデン返しも鮮やかな佳作だが、その徹底した残酷描写ゆえに最低視されている損な作品である。
例えば、冒頭の人間バーベキュー。杭に縛りつけられた男に浴びせられるガソリンが臭ってきそうな生々しさ。やがて火が放たれ、断末魔の絶叫を上げる。
病院の院長殺害のシーンも陰惨だ。ゾンビたちに押さえ込まれた院長は、鼻の穴にチューブを差し込まれる。そして注入される硫酸。白い煙りが立ち上り、鼻は溶け、目玉がこぼれ落ちる。
まるでイタリア映画だ。
我が国でのテレビCMも残酷そのものだった。病室にいる全身包帯の男。その眼は病室に入ってきた看護婦に怖れおののいている。看護婦はおもむろに注射器を取り出す。そして、男の眼にプスッと突き刺す。
当時の流行だったとはいえ、メジャーのアメリカ映画でここまで陰惨な残酷描写は珍しい。
↑上のチラシをよく見るとオチが判ってしまう。
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