ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 最終版
NIGHT OF THE LIVING DEAD : 30TH ANNIVERSARY EDITION
米 1999年 96分
監督 ジョージ・A・ロメロ
ジョン・A・ルッソ(追加部分)
脚本 ジョン・A・ルッソー
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』が大傑作であることは云うまでもない。しかし、1999年に発表された「30周年記念エディション=最終版」は、作らなくてもよかった噴飯物であった。宣伝文句に曰く、
「発掘されたオリジナル・ネガを映像、音響とも全編デジタルリマスター化。さらに未撮影に終わった15分を越えるショック・シーンを新撮・再編集したディレクターズ・カット最終版」。
しかし、その実際は監督であるジョージ・A・ロメロは関っておらず(したがってディレクターズ・カットではない)、脚本のジョン・A・ルッソーが追加部分を監督、編集したまがい物である。
しかも、追加された殆どのシーンは「ショック・シーン」などではなく、ゾンビに噛まれても信仰の力で感染しなかったことを力説する神父の自慢話。せっかくのショッキングなオープニングとアッと驚くエンディングをグダグダにしている。
↑こんな自慢が最後に延々と。
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