猟奇!喰人鬼の島
ANTROPOPHAGUS
THE GRIM REAPER

伊 1980年 88分
監督 ジョー・ダマト
脚本 ルイジ・モンテフィオリ(ジョージ・イーストマン)
   アリステッド・マサセッシ(ジョー・ダマト)
出演 ティサ・ファロー
   ジョージ・イーストマン


「腹を刺された食いしん坊が、己れのはらわたを喰いながら絶命する」 というトンデモないラスト・シーンが今なお語り草になっているバカ映画である。

 ギリシャ旅行の一行がヨットで離れ小島に辿り着く。島民は人っ子ひとり見当たらず、唯一の通信手段である電信機も1ケ月も前に壊されたままだ。やがて、喰い荒らされた屍体を発見し、どうやらここには喰人鬼がいることが判明する。
 離れ小島とはいえ、ちゃんと港がある島なので、島民は百人以上はいただろう。それをたったの1ケ月で喰い尽くしたのである。
「喰ったなあ」
 と感心していると、向こうの方からのったりと、アバタはげのノッポさんが腹を空かせてやってくる。
 きゃー、キモい。きゃー、キモい。
 だいたいこんな映画である。

 ところで、このノッポさん、どうしてこんなに食いしん坊になったのかというと、どうやらヨットが難破して、空腹のあまりに嫁と息子を喰っちまったことが原因らしいのだが、そんな取ってつけた因果話などどうでもよろしい。とにかく、この映画の目的は、残酷な食人シーンをお客さまにお見せることに尽きる。食材一行の中に妊婦がいて、イヤな予感がしたのだが、やっぱり膣から赤ちゃんを引きずり出して食べてしまった。このシーンはあまりにも残酷なので、いくつかの国でカットされたという。

 監督のジョー・ダマトは知る人ぞ知る「イタリアB級映画界の帝王」。何十という変名で何百ものバッタもんを野放しにした商売人だ。ホラーに限定すれば『猟奇変態地獄』『ビヨンド・ザ・ダークネス/嗜肉の愛』『ゾンビ'99』等が今なお語り草になっている。


関連作品

猟奇変態地獄(EMANUELLE AND THE LAST CANNIBALS)
ゾンビ'99(SEXY NIGHTS OF THE LIVING DEAD)


 

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